2008年 11月のフィールドノートから

11月11日 奄美市三太郎峠

 三太郎峠付近をアマミヤマシギ調査のために車でゆっくり走っていると、スポットライトに照らされて道路にうずくまる1羽の鳥を発見した。

 アマミヤマシギにしては小さいし、ヤマシギが足を曲げてうずくまっているのだろうか? 双眼鏡をのぞくと、その鳥がいきなり宙に舞い上がった。そして長い翼を巧みに使って、ライトの周りをひらりひらりと飛び回る。ヨタカだった。奄美では春秋の渡りの際に通過するが、どうも11月くらいがピークのようだ。

 さらに進み、木の枝に止まって眠る鳥を発見。オオトラツグミに比べたら明らかに小さい。シロハラだった。今年は渡来が遅いな、と思っていたら、人里には下りず、ひそかに山の中に来ていたもよう。奄美の森を通る渡り鳥の実態についてはまだほとんどわかっていない。

タイトルとURLをコピーしました