2025年 2月のフィールドノートから

*2月9日 宇検村湯湾

 毎年2月の定例となりつつある宇検村湯湾集落での探鳥会。雨交じりの寒い日で、参加者も少なめだったが、まだヒカンザクラは満開に近い状態で、奄美産と本土産のメジロ、ヒヨドリをじっくり観察。上空を何度もカワウの群れがV飛行で通り過ぎる。グラウンドにてシロハラ、ツグミ、タヒバリ、ハクセキレイなどを見た後、海沿いの調整池に回ると奄美ではめったに見ることのないセグロカモメ1羽を発見。みんなで観察していると、水路を青い閃光が走る。探鳥会の花形カワセミの登場だ。池にはホシハジロとキンクロハジロ、カイツブリ、オオバンなどの常連に加えて、スマートなカンムリカイツブリが1羽。さらに遠くの防波堤にウミウとウミネコが止まっているのも確認でき、予想以上の鳥種が出現した、なかなか充実の探鳥会となった。

奄美では珍しいセグロカモメ。寒波に乗って南下してきたのか。
奄美大島では年々カワウの飛来が増えているが、宇検村にはウミウも多い。
この冬はウミネコもよく姿を見かける。

*2月20日 奄美市名瀬小湊

 ちょっと珍しい鳥が出現したという情報を得て、3日間張り込みを行う。お目当ての鳥は出現しなかったが、普通種をじっくり観察することができ、それはそれで楽しかった。

今季の冬はとにかくシロハラが多い。この個体はオスの成鳥のようだ。
じっと待っていると、ウグイスも案外オープンスペースに出てくる。ブッシュの中だけでは餌を探せないのかも。
大きなガの幼虫(?)を飲みこもうとするハクセキレイ。
毛並みのよいリュウキュウイノシシのメスも現れた。写真は撮れなかったが、このあと幼獣が母親の後を追って出てきた。

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