2008年 9月のフィールドノートから

9月21日 奄美市某所

 アマミヤマシギの生態調査を行なうためにしかけている自動カメラに、アマミヤマシギ以外にもいろいろいろな生き物が写る。ここではその一部をご紹介。うまく活用すると、貴重な記録が得られるのだ。

▲カメラの前までやってきたオオトラツグミ。臆病なこの鳥も自動カメラならこの至近距離で。
▲リュウキュウイノシシの子、ウリ坊の兄弟が並んでお食事中。
▲なかなかお目にかかれない天然記念物、アマミトゲネズミもパチリ。
▲こんな外来種まで……ノヤギはいまやかなり森の奥まで侵入していて大問題。

9月25日 奄美市金作原

 昆虫のピットフォール調査を行なうために金作原のモニタリング1000森林調査サイトに出かける。道中、ハシカンボクの花が目につき、オオシマゼミの鳴き声が耳につく。すっかり秋だなあ。暗い林床に薄黄色の花を発見。タネガシマムヨウランという腐生ランの一種だ。暗く湿り気のある環境を好む絶滅危惧Ⅱ類の植物らしい。ムヨウランという名がついているが、ムヨウラン属ではなくタネガシマムヨウラン属だそうだ。たしかにムヨウランに比べると大きさも花も異様に立派だもんな。

▲林床でひっそりと花をつけたタネガシマムヨウラン。
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