2022年 3月のフィールドノートから

3月6日 瀬戸内町油井岳周辺

 62回目の誕生日、天気もよかったので、林道を散策。森には春の気配が満ちている。新緑の中、シマウリカエデやナンバンキブシ、シマイズセンリョウの花が咲き、アカメガシワやタブノキの赤い新芽が彩を添える。タブの新芽のそばに、徳利型の奇妙な構造物を見つけた。タブウスフシタマバエが作る虫こぶ、タブノキハウラウスフシだ。虫こぶは植物が作るものだが、どうしてこのような形になるのか、不思議だ。久しぶりに、オリイコキクガシラコウモリの生息する洞窟に入ってみた。冬に比べて数が少ない。暖かくなると、集団が分散するのか? コウモリの生態についてはほとんど知らないことばかりだ。

▲シマウリカエデの新緑と花。
▲タブノキの新芽とタブノキハウラウスフシ。
▲オリイコキクガシラコウモリ。

3月12日 大和村某所

 来たるべき夏に備えて水生昆虫が生息しやすいように、人力で池の整備をおこなった。昼休みに休憩中に、足元の小さな花を観察。ここはチクシキヌランが多いが、キヌランらしき花も交じっている。リュウキュウコザクラの可憐な花に心を癒される。

▲チクシキヌラン。
▲こちらはキヌランだろうか。