2025年 3月のフィールドノートから

*3月4日 龍郷町自然観察の森

 ひと昔前まで、オオトラツグミは声こそ聴けても、なかなか姿を見ることのできない幻の鳥だった。ところがマングース駆除と森林回復の相乗効果で、奄美の森林性の動物のほとんどで個体数の増加が認められ、オオトラツグミとてその例外ではない。00年代には龍郷半島にオオトラツグミは生息していなかったと記憶しているが、年々個体数が増え、現在では自然観察の森にいけば比較的簡単にその姿を観ることができるようになった。以前からアカヒゲ、ルリカケス、オーストンオオアカゲラは観やすい場所だったし、夜は近くでアマミヤマシギも期待できる。世界自然遺産地域外で奄美大島の5大希少鳥類が観察できるとは、素晴らしい限り。

「日本鳥類目録第8版」でミナミトラツグミの亜種となった奄美大島固有種で天然記念物の亜種オオトラツグミ。
数は多いけど姿は意外と見づらいアカヒゲも奄美自然観察の森では比較的容易に観ることができる。
アカヒゲのオスを観察していたら、足元にメスも出てきてくれた。

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