*5月17日 奄美市里
昨年出た『日本鳥類目録改訂第8版』で、奄美群島に生息する野鳥はいくつか分類が変更になった。トラツグミの亜種とされていたオオトラツグミがミナミトラツグミの亜種に変更になったり、奄美群島などのアカヒゲが沖縄島に生息するホントウアカヒゲとともにそれぞれ別種に昇格したりしたわけだが、これまでキビタキの亜種とされたリュウキュウキビタキも新たに種として独立した。色合いも鳴き声も違うし、遺伝的にもかなり離れていることが明らかになったわけなので、妥当な変更だと思うが、実はこのリュウキュウキビタキ、奄美群島の森林性の鳥類の中ではかなり数が少ない。正確な調査がおこなわれていないのでなんともいえないが、オオトラツグミやオーストンオオアカゲラよりも少ない可能性がある。とすれば、国内希少種に組み入れるべきだと思うのだが、どうしたものだろう? まずは繁殖期にラインセンサスをおこなって、その大まかな生息数を割り出す必要があると思われる。


*番外編*5月25日 北海道江別市
大学時代の大先輩のKさんの網場を訪ねて北海道へ。コルリやクロツグミ、クロジなど、ふだんあまり手に取って観ることのない鳥たちを、じっくり観察させていただき、とても勉強になった。翌日は江別の野幌森林公園でバードウォッチング。昨年奄美にお越しになった際にお知り合いになったTさんにクマゲラとエゾフクロウのポイント教えていただき、行ってみた。人気のある両種なので、連日たくさんのカメラマンが押しかけているようだが、幸いこの日は雨だったためギャラリーは少なく、1時間以上貸し切り状態で、すっかり堪能した。

