2025年 12月のフィールドノートから

*12月13日 秋名

 11月23日に見つけたハイイロチュウヒのメスタイプ(幼鳥かも)はまだ居ついており、アシ原の上を低く飛んでは獲物を探している。チュウヒ(宙飛)とノスリ(野擦)は名前が反対になってしまったという話があるが、確かにアシ原すれすれをなめるようにして飛ぶ習性は野擦のほうがふさわしい気がする。同日に4羽確認したヒシクイは3羽になっていた。1羽だけ飛び去ったのか、あるいは落鳥してしまったのだろうか。チョウゲンボウがおいしそうにカエルを食べていた。冬でもカエルが元気な奄美は、チョウゲンボウやサシバにとって、冬を越すのにもってこいの環境に違いない。

アシ原の上を擦るように飛ぶチュウヒ。
雁首揃えて警戒する3羽のヒシクイ。
カエルを捕食するチョウゲンボウ。大きく見えるが、ヌマガエルか?


*12月19日~22日 出水

 2年ぶりに出水でバンディング調査を行った。奄美大島と同様、小鳥類の冬鳥が少なく、鳥果はいまひとつ。ただ、この冬はツルが6種類勢ぞろいしており、久しぶりにツル王国、出水を堪能した。

アネハヅルはナベヅルの群れに交じっていることが多いようだ(12月21日)。
片足を失ったソデグロヅルは単独で餌を探していた(12月21日)。
朝日を浴びながらねぐらから飛び立つマナヅル(12月22日)。


 

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