2023年 5月のフィールドノートから

*番外編*5月16日 東京都三頭山

 奥多摩三山の一座で都民の森が広がる三頭山を訪れた。武蔵五日市駅ではイワツバメが営巣中。そこから一時間以上バスに揺られて都民の森へ。遊歩道が整備された新緑の森を気持ちよく歩く。キビタキやミソサザイ、ヒガラなどが盛んに鳴いているが、なかなか姿は見えない。ようやくゴジュウカラの姿だけは双眼鏡でとらえることができた。サラサドウダンの花ではコガタスズメバチが吸蜜中。今年は例年よりも開花が早かったという絶滅危惧種のヤマシャクヤクもなんとか一輪だけ咲いていた。

▲駅舎の片隅で営巣中のイワツバメ
▲新緑のトチノキ
▲サラサドウダンを訪花したコガタスズメバチ
▲東京都では絶滅危惧Ⅰ類のヤマシャクヤク

*番外編*5月18日 青森県暗門

 世界最大級のブナの新緑を観ようと、白神山地にやってきた。かつて秋田県側から二ツ森には行くったことがあるので、今回は青森県側の暗門渓谷へ。ガイドをお願いしたところ、白神山地に魅了され、マタギ文化を継承されている「白神マタギ舎」の小池幸雄さんという素晴らしい方にご案内いただいた。白神山地は今年、世界自然遺産登録から30周年を迎える。冷温帯の豊かな森をゆっくり散策して心がすっかり洗われた。

▲新緑のブナの森
▲ブナの実生
▲カンアオイの仲間のオクエゾサイシン

▲エンレイソウの花
▲雨に濡れると透明になるサンカヨウの花
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