2008年 12月のフィールドノートから

12月9日 奄美市大瀬海岸

 大瀬海岸にアカツクシガモが来ているという情報をいただき、さっそく観にいく。今年はシベリアムクドリもシロアジサシも出現の翌日に駆けつけてフられているので、迷うことなくその日のうちに。

 現地に着くとざっと双眼鏡で状況を確認。手前にコチドリ、メダイチドリ、ハマシギ、キョウジョシギなど。その向こうでカワウたちが羽を乾かし、近くでダイゼンやアオアシシギが餌をとっている。さらにその奥が海。海面にカモの姿が見える。フィールドスコープでのぞくと、マガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ。大きく目立つはずのアカツクシガモはいない。よもや、と不安が頭をよぎる。いま一度フィールドスコープの接眼レンズから目を離し、大瀬海岸全体を見渡す。と、すぐ近く、前川の中洲の向こうから赤褐色の大きな体が悠然と姿を現した。アカツクシガモのメスである。あまりこちらを恐れるでもなく、悠々と餌を採っている。久々にデジスコでパチリ。

▲水中の海藻(アオサ?)のようなものを食べている。
▲ときどき警戒して周囲を見回すが、すぐに採餌に戻るのがご愛嬌。
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