2015年 2月のフィールドノートか

2月20日 奄美市三太郎峠

 2月も半ばを過ぎ、オオトラツグミの活動が活発になってきた。保護増殖事業の一環で捕獲を試みていると、同行した調査員が路傍に変わった形の花が咲いているのを発見。ウツボカヅラをずっと小型にしたようなこの独特な形状の花はリュウキュウウマノスズクサだ。冬のこの時期に花をつけるが、色合いが地味なこともあって奇抜な形のわりにはあまり目立たない。アルカロイド系の有毒物質を含み、ジャコウアゲハやベニモンアゲハの食草となる。

▲丸っこくて大きな葉に隠れて花は目立たないが……
▲アップで見ると非常に変わった形をしている。