2017年 2月のフィールドノートから

2月6日 薩摩川内市高江

 昨年からた山階鳥類研究所の出水ステーションでの冬鳥モニタリング調査の前半は薩摩川内市の高江地区に場所が変更になった。ステーションの近くの環境が激変したことによる変更だが、今年は高江にも冬鳥が少ない。加えてここは風が強く、網を張っても鳥が捕まらない。要するに調査にならない。それでも少しは鳥を捕まえたいと網場を探していると、ナマヅルの親子を発見。両親がわが子を護るかのように間にはさみ、採餌に余念がない。幼鳥は顔が汚いのですぐにわかるが、大きさはもう親鳥と遜色がない。ツルの親子はいつまで一緒にいるのだろう。

▲中央がマナヅルの若鳥。後ろについた親鳥がこちらを警戒している。

2月19日 大和村フォレストポリス

 春の陽気を感じるこの日、湯湾集落で探鳥会をおこなったあと、フォレストポリスへ回る。ヒカンザクラが満開で、濃いピンク色が青空に映える。しばらく眺めているとメジロの群れがやってきた。冬鳥が少ない今年はメジロはどれも地場の亜種リュウキュウメジロばかりである。メジロの緑と黄色が加わると、ますます彩りが鮮やかになる。何度も撮った題材だけれど、ついついカメラを構えてしまう。

▲ヒカンザクラとメジロと青空。
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