2014年 1月のフィールドノートから

*番外編*1月8日 沖縄県豊見城市三角池

 私が大学生の時分、セイタカシギはあまり観ることのできない迷鳥で、ソリハシセイタカシギにいたっては、国内ではまず観れない幻の珍鳥だった。その後、セイタカシギは国内でも繁殖するようになり、普通に観察できる鳥へと変わった。ソリハシセイタカシギは国内繁殖の記録はないが、ワールドワイドな視点で見ると個体数が増えているのか、このところ日本各地で観察記録が報告されている。この日の三角池には10羽以上のセイタカシギと1羽のソリハシセイタカシギが仲良く餌を採っていた。反った嘴で水中を掬うようにして餌を探すソリハシセイタカシギの食事シーンは眺めていて飽きない。三角池といえばクロツラヘラサギが有名だが、この日は1羽しかいなかった。しばらくの間一本足で休んでいたクロツラヘラサギは観られていると気づいたのか、大儀そうに首を振ると、どこかへ飛び去ってしまった。

▲さかんに餌を探すソリハシセイタカシギ。
▲眠りから覚め、飛び立つ直前のクロツラヘラサギ。
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