2026年 7月のフィールドノートから

*7月5日 小浜

 7月4日の洋上からのノヤギ調査で、小浜沖の岩礁でエリグロアジサシが3ペア繁殖しているのを確認。翌日、陸側から近づくと、そのうち1ペアだけが確認できた。しばし観察をおこなう。

抱卵中の個体(左)のそばに別の個体(右)が降りてきた。
降りてきた個体が近づくと、抱卵中の個体がなにやらアピール。エサをねだっているわけではなさそう。
まもなく抱卵の交代がおこなわれた。早く代わってくれとアピールしていたのだろうか。

*7月28日 土盛海岸、大瀬海岸

 3週間ぶりに土盛海岸のアジサシ繁殖地を訪れた。台風9号の影響で多くのベニアジサシの卵やヒナが高波にさらわれたと思われ、100羽ほどいたベニアジサシは10羽程度しか見受けられない。それでも残っているベニアジサシたちは、ヒナを懸命に育てている。なんとか無事に育ってくれればいいが。コアジサシのほうはもうかなり大きなヒナもいて、もうじき飛べそうだ。そんななか、こんな時期なのに抱卵中のコアジサシを発見。繁殖に失敗してやり直しているのだろう。これから抱卵して間に合うのだろうか。頑張れ!

岩陰に身を寄せるベニアジサシの親鳥とヒナ。まだ生まれて間もない様子。
親鳥が砂浜へと歩きはじめると、ヒナも懸命についていく。ベニアジサシが砂浜に出るのは珍しい。
こちらはコアジサシのヒナ。もうかなり大きくなっていて、もうじき飛べそうだ。
一方でこんな時期なのに抱卵中のコアジサシの親鳥もいた。こちらはまだまだ時間がかかりそう。

 帰りに大瀬海岸に寄ると、すでに秋の渡りがはじまっており、アオアシシギ、アカアシシギ、タカブシギの姿があった。3月に改訂された環境省の第5次レッドリストで、アカアシシギは絶滅危惧ⅠA類(CR)となった。国内の繁殖地はかなり危ない状態のようだが、世界的にはどうなのだろう?

タカブシギ(左)とアカアシシギ(右)
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