2010年 7月のフィールドノートから

7月3日 大和村フォレストポリス

 なかなか梅雨が明けない。おかげで気分も湿りがちになる。

 たまには調査ではなく夜の林道を走ってみるかと一念発起し、車を出す。道路が湿っていてカエルが多い。リュウキュウカジカガエル、アマミハナサキガエル、オットンガエル……。こんな夜はハブも出るかもなと思っていたら、案の定、お出ましになった。長さは1メートル強なのですごく大きいというわけではないが、なんとクマネズミを捕食中。ヘビは顎関節を外して体の何倍もの容積のものをも丸呑みできるというのは有名だが、実際に目の前で見ると、結構すごい。発見時、ネズミは上半身が呑まれていたが、あれよあれよという間に全部呑み込まれてしまった。最後に消化管の奥に送り込むためか、ハブは頭部を天に向けて、ネズミを揺すり落としていた。旺盛な食欲だなあ。これまでハブの食事風景には当たったことがなかったので、ラッキー。夜の林道には発見があるなあ。

▲見事にネズミに食らいついたハブ。じっくり時間をかけて獲物を丸呑みしていく。。
▲頭部の拡大写真。喉の膨らみ方がすごい。でもまだまだ広げなくてはね。
タイトルとURLをコピーしました