2014年 6月のフィールドノートから

6月24日 奄美市金作原

 梅雨の終盤の激しい雨が降りしきる中、モニタリング1000のピットフォール調査で金作原へ。知名瀬からの林道は土砂崩れで通行不能、里林道から上ると中央林道は松枯れのリュウキュウマツを伐採中。作業中申し訳ないが道を開けてもらって進むと金作原林道には倒木が……という具合で現場到着までやたらと時間を要してしまった。三日前に開放したピットフォールはもしかしたら水没しているのではないかと心配したが、それは大丈夫だった。ただ、ここ二日はずっと雨なので、昆虫の動きは悪かっただろうと期待せずに回収を進めていると、なにやら大型の昆虫がかかっているではないか。アマミスジアオゴミムシである。奄美には大型のオサムシはエゾカタビロオサムシくらいしかおらず、本種は森林性のオサムシ科昆虫としては最大級で、環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠBに指定されている。雨の中、思わず快哉を叫んだ。

▲アマミスジアオゴミムシが捕まるのは2例目。
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