2018年 6月のフィールドノートから

6月3日 奄美市某所

 林道上にオーストンオオアカゲラの死体が落ちていた。巣立ったばかりの幼鳥のように思える。死体には食害のあとがあり、車にも轢かれていて、ひどいありさまだ。車に衝突したあとで食べられたのか、襲われたあとに轢かれたのか? 襲ったのはカラスかツミか、あるいはネコか? いろんな疑問が湧いてくる死体であった。

▲無残な姿のオーストンオオアカゲラの死体。

6月20日 奄美市名瀬金作原

 環境省のモニタリング1000森林調査の準コアサイトである金作原サイトでピットフォールトラップを担当している。こんぼサイト、ふだんはあまり昆虫が捕れないのだが、ときとして珍しい昆虫が捕れることもある。梅雨の合間を狙ってしかけたトラップには、アマミエンマコガネ、ムラサキエンマコガネ、ネアカエンマコガネなど多くの糞虫が落ちていた。気づかなかったが、近くにイノシシの糞でもあったのかもしれない・

▲アマミエンマコガネ。
▲ネアカエンマコガネのオス。わかりにくいが角がある。