2020年 3月のフィールドノートから

3月17日 龍郷町秋名

 鳥仲間から、3日前に秋名にクロウタドリが出たという情報が入ったので、久しぶりに行ってみた。が、着いた瞬間、こりゃダメだと天を仰いだ。どうやら田植えの準備らしく、集落挙げて草刈りや耕耘作業をおこなっている。今日に限って農地のあちらこちらに農家の人の姿が。これでは鳥も寄り付かないだろう。聞いた場所の周辺を探しても、案の定クロウタドリのクの字もない。それでも耕したばかりの水田にはリュウキュウツバメが巣材の泥を集めに来たり、畑の脇ではムネアカタヒバリがなにやら餌を食べていたり、人の姿のない田んぼの畔にはカルガモたちがたたずんでいたり。春の水田地帯のひと駒。

▲巣材の泥を集めるリュウキュウツバメ。
▲なにか小さい餌を捕まえたムネアカタヒバリ。
▲畔に並んでいたカルガモたちが人の姿を見て、慌てて逃げはじめた。