2021年 7月のフィールドノートから

7月4日 大和村某所

 今年も無事にハネナガチョウトンボの発生が確認できた。他にもトンボ類は15種類ほど。他にもゲンゴロウ類、ミズスマシ類、小型水生半翅目など、希少な昆虫が多数。この環境だけはずっと護っていかなきゃね。

▲オオハラビロトンボのオス
▲オキナワチョウトンボのオス
▲ハネナガチョウトンボのオス

7月10日 奄美市笠利町土盛海岸

 水遊びの観光客の多い土盛海岸はかつてコアジサシとベニアジサシの繁殖地だった。ところが10年ほど前を最後にこの地での繁殖は確認できなかったのだが、奄美野鳥の会では市の許可をもらって「海鳥の繁殖地につき立ち入り禁止」の看板を立て、地元民と観光客への啓発活動を粘り強くおこなってきた。そのせいあってか、あるいはコロナウイルスの影響で人出が減ったせいか理由は判然としないが、今年はなんと久々に繁殖しているではないか。ベニアジサシは岩礁で20ペアほど、コアジサシは砂浜で2、3ペアほど。繁殖地としては小規模だが、奄美においては貴重な営巣場所だ。あたたかく見守りたい。

▲奄美野鳥の会による手描きの啓発看板
▲岩礁で営巣中のベニアジサシ。
▲コアジサシは砂浜で営巣する。
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