3月7日 龍郷町自然観察の森
啓蟄も過ぎて季節はすっかり春となり、奄美の固有種の鳥たちも繁殖の真っ最中。固有種がひと通り観察できる自然観察の森に足を運ぶと、さっそくアカヒゲが美声で出迎えてくれた。姿がなかなか見づらい鳥だが、縄張りを把握しておけば、その周縁部をパトロールするかのように巡回するので、見つけやすくなる。狙いを定めて待つこと数分、ほら現れた! 水場の近くでは複数のルリカケスが賑やかに鳴き交わし、オーストンオオアカゲラがコツコツと枯れ木を叩いている。新緑も進み、気持ちよい森林浴を楽しんだ。自然観察の森から帰る途中、暗色型のサシバを発見。この冬はいろんな場所で確認されており、従来言われているより多くいる気がする。
3月24日 奄美中央林道
オオトラツグミのモニタリングのために一週間前に中央林道にしかけたICレコーダーを回収する。中央林道沿いは春の花でいっぱいだった。アマミセイシカは見頃をやや過ぎた感じだったが、薄ピンク色の花をつけた株は、まさに聖紫花の名にふさわしいもの。一週間前にはなかったオオシマガマズミがいつの間にか満開となり、沢沿いではアマシバのほわほわした花が目立つ。林床にはアマミエビネも。奄美はまさに春真っ盛り。