2023年 10月のフィールドノートから

10月17日 龍郷町戸口

 今年もカワウの調査が始まった。北部の須野ダムではすでに飛来が確認されているが、本日の調査地である戸口川ではまだ影も形もない。晴天の下、電線ではリュウキュウツバメが胸をそらせるようにして誇らしげに止まっている。ふと地面に目をやると、小鳥の死体が落ちていた。マヒワだ。渡ってきたばかりで弱っていたところ、車にはねられてしまったようだ。草むらにはタイワンツチイナゴの姿が目立つようになった。そんなかな、なぜか季節はずれのリュウキュウツヤハナムグリの姿にびっくり。

▲電線に止まるリュウキュウツバメ
▲ロードキルに遭ったマヒワのオス
▲サシバやチョウゲンボウのエサとなるタイワンツチイナゴ
▲季節外れのリュウキュウツヤハナムグリ

*番外編*10月26日~27日 新潟県粟島

 会社員時代の仲間の同期会が新潟県の村上で開かれたので、その後、ひとりで粟島に渡る。どこもかしこも鳥だらけで、とてもひとりの目ですべてを探すのは難しい。南西諸島の渡りと違って、日本海側の島嶼の渡りはダイナミックだ。奄美ではあまり見ることの多くないアトリ科やホオジロ科の小鳥がたくさんいるのも嬉しい叫びだった。週末まで群れていたというイスカが抜けてしまったのがなんとも残念なり。

▲今年はベニヒワの当たり年だったようだウ
▲奄美では久しく見ていないシメ
▲クロジのオスの色合いは実に美しいと思う
▲学校のグラウンドに下りていたシラガホオジロのメスタイプ
▲雨の牧場で見たマミチャジナイ