終了)2018年オオトラツグミ一斉調査の調査員募集開始

2018年の調査日程は本調査が3月18日(日)、補足調査が3月17日(土)、21日(水:春分の日)、大和村の調査が25日(日)に決まりました。通算25回目の節目となるオオトラツグミ調査に、ぜひ皆さまのお力をお貸しください。

あなたも、オオトラツグミのさえずり個体一斉調査に参加しませんか?

オオトラツグミ一斉調査への参加者(ボランティア)を募集しています。

 世界で奄美大島の深い森林のみに生息する天然記念物のオオトラツグミは、長らくその生息数やくわしい生態などがほとんどわかっておらず、環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠA類(絶滅危惧種:ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)に指定されてきました。私たち奄美野鳥の会では、このオオトラツグミの繁殖個体数の増減を毎年きちんと記録しておくために、1994年から毎年3月に奄美大島で一斉調査を行ってきました。この成果もあって、不明だった生息数などが少しずつ明らかになり、レッドリストが見直されて絶滅危惧Ⅱ類(危急種:絶滅の危険が増大している種)へと変更になりました。私たちの取り組みが認められた結果であり、喜ばしいことだと思っています。

 レッドリストのランクは変わりましたが、オオトラツグミが奄美に生息する鳥の中でも個体数が少なく貴重な鳥である事実は変わりません。また、十分な保護対策もなされないままですので、いつまたランクがあがるかもわかりません。そこで、奄美野鳥の会では、このオオトラツグミの一斉調査を今後も継続して実行し、保護対策へとつなげてまいる所存です。

 この一斉調査は、オオトラツグミがさえずる夜明け前の薄暗い時間帯に、林道を歩きながら、さえずりを地図に記録していくもので、短時間に多くの人の参加を必要とします。事前にオオトラツグミのさえずりを録音テープで覚えていただきますので、調査に専門知識は必要ありません。多少とも野鳥観察の経験のある方であれば、どなたでも参加していただけるものです。

 現在、下記の要領で第25回オオトラツグミ一斉調査への参加者(ボランティア)を募集しております。多くの皆さま方のご参加をお願いいたします。

第25回オオトラツグミ一斉調査参加者(ボランティア)募集要領

調査名:オオトラツグミ一斉調査

調査地:鹿児島県奄美大島(奄美中央林道、金作原林道、里林道、油井岳など)
※調査地までは、車にてお送りいたします。

調査日:
2018年3月18日(日)…一斉調査(ルートセンサス)
3月17日(土)、21日(水)…補足調査

3月25日(日)…大和村一斉補足調査
(補足調査は断続的に4月上旬まで続きます)
※一番人手が必要なのは18日の一斉調査ですが、補足調査への参加でも大変助かります。

調査説明会:
奄美市奄美博物館 2018年3月9日(金)、10日(土) 19時30分~21時
瀬戸内町図書館・郷土館  2018年3月10日(土) 18時~19時30分
宇検村生涯学習センター  2018年3月6日(火) 19時~20時
大和村奄美野生生物保護センター 2018年3月9日(金) 17時30分~19時
※初めてご参加される方、自信のない方は、上記の説明会のいずれかに参加ください。どうしても参加できない場合には個別説明も可能ですので、ご連絡ください。

調査時間:午前4時~午前9時

調査方法:事前に決められた調査林道を2人1組で歩きながら、オオトラツグミのさえずり地点を地図に記録していきます。
※なお、調査当日オオトラツグミのさえずりは、聞くことができない場合もあります。

募集対象者:多少の野鳥観察の経験のある中学生以上の方 計120名
※調査員は中学生以上に限らせていただきます(中学生の場合は保護者同伴)。
※これまでに一度も大きな事故はありませんでしたが、暗い林道での調査ですので万が一の事態は考えられます。
会として団体の障害保険には加入していますが、ご心配であれば個人でさらに保険に入ることもご検討ください。

参加費用:調査にかかわる費用以外の旅費等は、すべて参加者の自己負担
※ご相談いただければ宿泊費の安い民宿などを紹介いたします。

調査主催:奄美野鳥の会

後援:環境省那覇自然環境事務所、鹿児島森林管理署、鹿児島県大島支庁、奄美市、龍郷町、瀬戸内町、宇検村、大和村

協力:奄美博物館、瀬戸内町図書館・郷土館、奄美マングースバスターズ

■これまでの調査報告、調査結果はこちらです。