2012年 5月のフィールドノートから

5月4日 龍郷町秋名

 春の渡りでオウチュウ、コシャクシギ、ムラサキサギなどの迷鳥がちょこちょこ出現している。この中では、オウチュウは春の渡りの常連で毎年数羽が目撃されているが、今年は特に目撃情報が多いようだ。秋名でも1羽見かけたが、ビデオ撮影していると、運よく餌のトンボを捕まえるところに遭遇した。動きが早いため、肝心の捕まえる瞬間は撮れなかったが、その前後をご覧あれ。

▲あたりを見回し、獲物を見つけたオウチュウは華麗な飛行術を駆使して……
▲捕まえたトンボの翅をむしり取ると、、尾をくわえて振り子のように振り……
▲放り投げて、パクッとひと呑み!

*番外編*5月22日~5月31日 コスタリカ

 2005年のボルネオ、2008年のパプアニューギニア、2010年のマダガスカルに続く、奄美野鳥の会有志による4回目の海外探鳥旅行の目的地はコスタリカ。奄美→羽田→ロサンゼルス→アトランタ→サンホセと、コスタリカへの道は果てしなく遠かったけれど、さすが世界の約1割の鳥が観られると言われる国だけあって、たった6泊の旅程にもかかわらず180種を超える野鳥に出あうことができました。心から感服したかの国の生物多様性の一端をご覧ください。

1.太平洋沿岸熱帯乾燥林とカララ国立公園付近で観た生き物
▲アオマユハチドリモドキ カラフルな色合いで蠅たたきのような長い尾をくるくる回していました。
▲ニショクキムネオオハシ コスタリカにはオオハシが2種類いますが、こちらはまだ地味なほう。
▲コンゴウインコ 大型の美しいインコで、コスタリカではカララ付近でしか観られないとか。
▲カンムリサンジャク 額の付近から逆立った冠羽がユーモラスな鳥です。
▲アカメアマガエル コスタリカのカエルの中でも人気ナンバーワン。
▲スカシマダラの仲間 チョウも鱗粉がないと繊細なガラス細工のように見えます。
2.中部熱帯雲霧林で観た生き物
▲カザリキヌバネドリ 中南米に数種類いるケツァールの中でも最も美しいバードウォッチャー憧れの鳥。
▲ドングリキツツキ 上記のケツァールはこの鳥が開けた古い巣穴を巣として使っていました。
▲ミドリハチドリ 高地に住むハチドリで、体の小ささに似合わないすごい羽音で飛び回ります。
▲オナガレンジャクモドキ この鳥も高地の鳥で、コスタリカからパナマ西部の固有種。
3.カリブ海沿岸熱帯雨林で観た生き物
▲オオツリスドリ 右の巣はこの鳥ではなく、クリガシラオオツリスドリの巣だとか。
▲オオホウカンチョウ とても見栄えのする地上性の大きな鳥ですが、生息数は激減しているようです。
▲オオヨタカ 抱卵中で3メートルくらいの位置まで近づいても逃げませんでした。
▲ワタボウシハチドリ コスタリカの中でも最小クラスの数の少ないハチドリ。
▲イチゴヤドクガエル 林床の落ち葉の上に結構たくさんいました。
▲フクロウチョウ 翅を広げると、後翅の眼状斑がフクロウのように見えるといいますが、しれは穿ちすぎのような…。
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