2021年 12月のフィールドノートから

*番外編*12月6日 沖縄県大保ダム

 某ミッションのために2年ぶりにやんばるにやってきた。そのミッションはまったく果たせず、帰り道にせめて珍鳥でも拝んで帰ろうということで、情報を聞いた大保ダムに立ち寄った。情報というのはハイイロガンとメジロガモ。ハイイロガンは6羽も入っているという。現地についた直後はハイイロガンの姿が見えず、メジロガモのみ観察できた。きれいなオス個体が羽繕いをはじめ、やがてお腹を水面から持ち上げた。メジロガモはこれまでに何回か見ているが、下尾筒が白いことをはじめて確認できた。と、いつの間にやら奥から1羽のハイイロガンが悠然と現れ、メジロガモの前を横切っていく。そのあとに続々とハイイロガンが続くのかと思って待っていても、現れたのはヒシクイのみ。残りのハイイロガンはどこにいるのかと思ったら、最初の個体が出てきたのとは逆の死角にいた。樹木の間から、のんびり食べ物を探しているようすをかろうじて拝むことができた。

▲腹部の羽繕いをはじめたメジロガモのオス。
▲1羽で現れたハイイロガン。
▲ヒシクイが合流。