2014年 5月のフィールドノートから

5月13日 龍郷町赤尾木

 アカショウビンの声があちこちで聴こえるようになっても、赤尾木のコウノトリJ0067個体は立ち去る気配がない。そればかりか、多少人慣れしてきたのか、かなり近くまで寄ることができるようになった。ほぼ同時期に飛来した兄弟のJ0066個体は3月からずっと徳之島の浅間海岸に居ついているらしい。まだ1歳で繁殖にかかわる年齢ではないので、当面奄美でのんびりすることに決めたのだろうか。今後の動向に要注目である。

▲電柱の上に止まるJ0067個体
▲かなり近づいても警戒するようすはなく、羽づくろいに余念がない。

5月19日 龍郷町秋名

 レンカクやアカガシラサギが出ているという情報を得たので、久々に秋名へ。稲が青々と育つ水田にいきなりレンカク発見。ビデオで撮影していると、視野の隅に動く影が。こちらもレンカク。前者は完全な夏羽で、後者は少しだけ冬羽が残っている。去年台湾の保護区でたくさん観たため感動が薄れているが、奄美で同時に2羽観るのは珍しい。しばらくするとレンカクの背後からアカガシラサギがのっそり現れ、ゆっくり歩きはじめた。到着して5分で目的達成である。他にはツメナガセキレイやオオヨシキリなど。今年は例年に比べて春の渡りが遅いようだ。

▲夏羽のレンカクはいつ観ても優雅なたたずまい。
▲レンカクとアカガシラサギのツーショット。
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