2014年 8月のフィールドノートから

8月24日 大和村フォレストポリス

 奄美野鳥の会は月に一度探鳥会をおこなっているが、8月は鳥も少ないので対象を鳥に限らない自然観察会にして、フォレストポリスで実施した。ここの水辺の広場は奄美には珍しい高地の止水域なので、トンボの重要な生息地となっている。案の定、観察会で出現した鳥類は9種類にすぎなかったが。トンボは16種類も記録された。アオモンイトトンボ、リュウキュウベニイトトンボ、アマミルリモントンボ、リュウキュウハグロトンボ、オニヤンマ、ギンヤンマ、タイワンウチワヤンマ、コシブトトンボ、シオカラトンボ、アオビタイトンボ、ベニトンボ、タイリクショウジョウトンボ、ハネビロトンボ、オオキイロトンボ、ハネナガチョウトンボ、オキナワチョウトンボ。ここはおそらく奄美に生息するトンボの2/3は観られるのではないだろうか。大切に守っていきたい環境である。

▲おそらく日本でここにしか定着していないハネナガチョウトンボ。
▲トンボ科の種の中でハッチョウトンボに次いで小さいコシブトトンボ(♂)。
▲清らかな渓流に住む奄美の特産種エグリタマミズムシ。