2014年 10月のフィールドノートから

10月2日 瀬戸内町高知山

 9月30日にハグルマヤママユがいた同じテーブルに今朝はウバタマムシがとまっていた。奄美以南のウバタマムシは亜種アオウバタマムシで、上面が青緑色の光沢を帯びる。本土のウバタマムシは地味だが、アオウバタマムシはいかにもタマムシぽくて美しい。しかし、このテーブル、どうして虫が集まるんだろう?

▲緑系の金属光沢のあるアオウバタマムシ。

10月25日 龍郷町秋名

 久々の秋名。マコモの収穫の時期である。数年前は田芋の田をよく見かけたが、今年はマコモを植えた田が多く、田芋はあまり見当たらない。農作物にも流行りがあるのだろうか。あるいは連作障害を避けるためだろうが? どちらにしろ稲作の田んぼは少しずつ減っているようで寂しい。さて、鳥のほうだが、秋の渡りはまだ本格化しておらず、旅鳥も冬鳥も姿がない。そのかわり、リュウキュウヨシゴイやヒクイナなど、ふだんは草陰に隠れてなかなかじっくり観ることのできない鳥たちの姿を堪能できたので、よしとしよう。

▲マコモの田のそばにぼっとたたずむリュウキュウヨシゴイのオス。